東北地方太平洋沖地震記録による表層地盤のモード解析-株式会社バイブラントシステム開発
株式会社 バイブラントシステム開発
Vibrant System Development Co.,Ltd
地盤の適用例:時間領域のモード解析結果
東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日、M=9.0)の観測記録に対して「時間領域のモード解析」を適用して求められた固有値を固有周波数f(Hz)と減衰定数h(%)の値で表3に示します。 刺激係数はNS成分でそれぞれ0.87、0.13であり、第一次モードが地震時挙動に対して支配的です。NS成分の観測波形と解析結果との比較図を図10に示します。算出されたモード定数による 観測波形の再現性は良好です。図11は、解析より求められた伝達関数と観測記録のスペクトル比との比較図です。絶対値、位相の両スペクトルより、地盤の周波数特性がよく捉えられています。
表3 解析より求められた固有値


図10 モード解析による加速度波形の比較

図11 モード解析による伝達関数の比較