E-ディフェンス振動試験記録による超高層建物のモード解析-株式会社バイブラントシステム開発
株式会社 バイブラントシステム開発
Vibrant System Development Co.,Ltd
超高層RC造建物の適用例:時間領域のモード解析結果
「長周期地震動に対するRC造建築物の安全性検証方法に関する検討」の震動実験データに対して時間領域のモード解析を適用して求められた固有モードは、周波数範囲0.0~50.0Hz間で10個です。刺激係数の大きい主要なモードを表2に示します。これら時間領域で誤差を評価して求められたモード定数によるRFの加速度波形x成分と観測波形との比較図を図7に示します。双方は、ほぼ一致します。図8はモード定数より算出された伝達関数と観測記録のスペクトル比との比較図です。建物の周波数特性がよく捉えられています。(参照 解析例-1、解析例-2
)
本解析では、国立研究開発法人防災科学技術研究所「ASEBI」より課題名「長周期地震動に対するRC造建築物の安全性検証方法に関する検討」の実験データを使用しました。
表2 解析より求められた固有値


図7 モード解析による加速度波形の比較

図8 モード解析による伝達関数の比較